不妊治療
不妊治療は十人十色、だからこそ、ひとりひとりに合わせた治療をみずうち産科婦人科は大切にしています。
不妊症について
不妊症という診断は正常の夫婦生活で2年間妊娠しない場合につけられます。最近では女性が35歳以上で6か月妊娠しなかった時に検査を始めた方がよいともいわれております。不妊の原因には下記のようなことがあげられます。
排卵の有無
基礎体温を測定し、卵胞が成長しているか頚管粘液検査や超音波診断装置による卵胞の大きさの観察をし、排卵の有無を確認します。
子宮内膜の状態
受精卵が子宮におり、子宮内膜の受け入れ状態がよければ着床し成長します。内膜の状態が悪ければ着床しませんので、状態を確認します。
卵管の通過
卵管の状態をみるには子宮卵管造影を使い卵管が閉鎖していないか確認します。
精子の状態
男性の精子の状態を確認します。現在の不妊の原因を女性と男性に分けると、男性側に原因がある場合は30-50%もあるとされています。
不妊症の患者さんには何らかの原因が考えられるわけですが、原因が何にあたるのか、またその治療についても根気よく治療を行って頂きたいと思っております。そのサポートは当院にお任せ下さい。
不妊検査・治療の基本的な流れ
基本的な検査や治療をもとに、状態により下記の検査を追加し、妊娠に向けて治療を進めます。
今後の検査、治療の流れ、体外受精の説明をご希望の方は午後4時30分までに来院してください。
月経3日目に採血し、ホルモン検査します。
ご主人の精液検査します。自宅で採取後2時間以内に持参頂くか(採取容器はお渡しします)又は来院後採精室で採取して頂きます。
その場で結果をお知らせ致します。
月経開始から10日前後で子宮卵管造影をします。翌日も写真を撮ります。
過去の月経周期から推測し、排卵日頃に頸管粘着の状態、超音波による卵胞発育、子宮内膜の厚さを測定し、排卵がいつ頃か測定します。
月経3日目頃に来院し、前周期の基礎体温の状態から排卵誘発剤などの薬剤の使用を検討します。
必ずしもこの順番どおりでなくても問題ありません。
禁煙外来
これから妊娠を希望をする方で、喫煙している方に一番最初にする治療は禁煙です。禁煙外来を開設しました。
喫煙と不妊の関係
喫煙者の方は非喫煙者の方に比べて、妊娠するまでにかかる期間が長く不妊の原因にもなります。また、妊娠した後に流産・早産になる率を高いのもこれまでの論文から指摘されています。
禁煙外来
妊娠中に使用してはいけない薬に分類されていない、禁煙薬を使用します。通常の禁煙外来では、禁煙薬のニコチンパッチやガムはニコチンを含んでいるものを使用していますが、最近発売された飲む禁煙薬はニコチンを含んでいない薬ですので、不妊治療中にこの禁煙薬を使用できます。
たばこをやめられないときは禁煙薬の服用を継続
妊娠の判明後も服用を継続するかは、もしたばこを止められないときは、継続して服用してもいいかもしれません。その理由として、禁煙薬よりもたばこの方が非常に危険であることは明らかだからです。
治療にかかる日数と費用
治療終了までの期間は約12週間となります。初診、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の合計5回
総治療費は3割負担で自己負担額は18,432円となります。詳しい内容はお気軽にご相談下さい。
たばこには発がん性物質が含まれています。大人に悪いものは、もちろん胎児にも悪く、流産や死産を招き、胎児の発育にも悪い影響を与えます。そして、たばこは不妊の原因にもなります。妊娠したいけどたばこを吸っている方に一番最初にする治療は禁煙です。